鶴田敏久(内科医長)、多森靖洋(外科医長)、益田洋子(6北副看護師長)、宮本瑠美(7東副看護師長)、志道邦彦(企画課)の5名は3月26日から31日の6日間(実働4日間)宮城県で医療活動を行ってきました。国立病院機構仙台医療センターを現地対策本部、宮城病院を活動拠点として、山元町地区の避難所6箇所(避難者約1200名)を担当いたしました。
山元町は宮城県の最南端の海沿いにあり、本来、海岸線には常磐線が走り、ストロベリーラインなど美しい光景が広がる町ですが、今回の震災で町の東側部分はほぼ消失しておりました。ライフラインでは電気は回復していましたが、下水道がほぼ壊滅状態であるため、上水道の回復にはかなりの時間が必要なようです。そのため避難者は生活スペースだけでなく、食事、歯磨き、トイレ、入浴など、日常の生活もかなり制限されておりました。ガソリン不足で足が無いため、やむなく避難所生活をされている方も多くいらっしゃいました。
避難所では高齢者が多く、寝たきりの人も多くいらっしゃいました。殆どの方が風邪をひかれていると言っても過言ではない状況で、インフルエンザも散発しておりました。私たちは熊本からの手持ちの医薬品に、仙台医療センターに前任者らが残していったものを加えて、主に発熱など急性疾患の診療を行いました。少しずつ診療所や薬局なども開業されていましたが、医療機関自体も被災されているため、開業のメドも立たないところも多いようです。
自衛隊、各県の看護班、薬剤師、心のケアーチーム、歯科診療チームなど多くの医療チームが活動を行っておりましたが、今回の震災の被害は極めて広大な地域に渡るため、まだまだ不十分なようです。また、ライフラインや住居の確保による生活の安定が第一ですが、慢性疾患の管理はかなり乱れており、今後は心のケアを含めた慢性疾患に対する医療援助も重要と考えられます。
(内科医長 鶴田 敏久)
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| 曲がったレールとひっくり返った枕木(常磐線) | |
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| 医療班メンバー | 避難所での診療風景 |