高気圧酸素治療装置
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 2006年9月1日より高気圧酸素治療を開始致しました。高気圧酸素治療は、適応のある患者を2気圧以上の高気圧環境のもとで、60分間以上のあいだ純酸素を吸入させることで疾患原因となっている身体内虚血部位に充分な酸素を供給し組織の酸素欠乏状態を改善すると共に障害部位を最小にし、かつ周囲の酸欠状態からの組織再生を図ろうとする特別な治療法です。

 通常の酸素療法が血液中のヘモグロビンに酸素を結合させることを、目的にしているのに対し、高気圧酸素療法は、2〜3気圧の圧力環境下で高濃度の酸素を吸入することにより血液中に酸素を溶解させることを目的にしています。その結果、大気圧下で空気を吸入している状態では動脈血中の酸素分圧が100mmHgであるのに対して、2気圧下で、純酸素を吸入することにより1000〜1500mmHgと大きく増やすことができます。

 適応疾患としましては、突発性難聴、一酸化炭素中毒その他のガス中毒、重症熱傷、外傷性の脳脊髄障害などに対して主に使用されています。特に突発性難聴への早期治療は高い効果が期待されます。 (日本高気圧環境潜水医学会)

高気圧酸素治療の適応疾患
 ☆ 救急的なもの (発症後1週間以内)
  ・ 急性一酸化炭素中毒その他のガス中毒(間歇型を含む)
  ・ ガス壊疽
  ・ 空気塞栓または減圧症(潜函病)
  ・ 急性末梢血管障害
   a) 重症の熱傷または凍傷
   b) 広汎挫傷または中等度以上の血管断裂を伴う末梢血管障害
  ・ ショック
  ・ 急性心筋梗塞その他の急性冠不全
  ・ 脳塞栓、重症頭部外傷、若しくは開頭術後の意識障害または脳浮腫
  ・ 重症の低酸素性脳機能障害
  ・ 腸閉塞
  ・ 網膜動脈閉塞症
  ・ 突発性難聴
  ・ 重症の急性脊髄障害
 ★ 非救急的なもの (発症後1週間を超えたもの)
  ・ 放射線または抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍
  ・ 難治性潰瘍を伴う末梢循環障害
  ・ 皮膚移植
  ・ スモン
  ・ 脳血管障害、重症頭部外傷または開頭術後の運動麻痺
  ・ 一酸化炭素中毒後遺症
  ・ 脊髄神経疾患
  ・ 骨髄炎または放射線壊死

日本高気圧環境潜水医学会認定 高気圧酸素治療専門医
高橋毅   原田正公
日本高気圧環境潜水医学会認定 臨床高気圧酸素治療技師 
田代博崇