【第183号】性感染症についてについて、性感染症のおはなし | くす通信 | 国立病院機構 熊本医療センター

【第183号】性感染症についてについて、性感染症のおはなし

くす通信

性感染症についてについて、「性感染症のおはなし」

 【性感染症についてについて】

イラスト  性感染症は、性器、口腔等による性的な接触により誰もが感染する可能性がある感染症であり、生殖年齢にある男女を中心とした大きな健康問題となっています。性感染症は、感染しても無症状であることが多いため、感染したことに気づきにくいという特性があります。その為、無症状のうちに関係した人達に病気が広がっている可能性があります。

 性感染症は、不妊の原因となることや子宮頚がんなどの生殖器がんの発生原因となることもあります。生殖年齢にある女性が性感染症に罹患した場合には、母子感染による次世代への影響があり得ることも問題点となっています。

イラスト  性感染症の中でもっとも患者数が多いとされているのは、性器クラミジア症です。最近は、オーラルセックス(口腔性交)を介した感染も目立っており、性交渉をしていなくても口から性器へ、性器から口へと感染しますので注意が必要です。性器クラミジア感染は、感染の機会(性交渉など)から1~3週間で発症しますが、症状はおりものの増加や軽い下腹部痛、排尿痛などの非特異的なもので、多くは無症状です。 しかし、症状が無くても病気は進行し、卵管炎、骨盤腹膜炎などを経て、 イラスト イラスト 不妊症や子宮外妊娠の原因となる事があります。自覚症状があまり無いため、妊婦検診で初めて見つかることも多く、10代後半の妊婦の5人に1人、20代前半で12人に1人の割合で感染が確認されています。治療は抗生剤の投与で1~2週間程で治癒しますが、パートナーが治療しなければ、治ってもすぐうつされてしまいますので、パートナーと一緒に治療することが原則です。

 また、日本国内の新規HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染者数は、一時期、減少傾向にありましたが、現在は再び増加し、横ばいの水準となっています。保健所でのHIV検査及び相談件数は減少しているため、HIVに対する関心度の低さが問題となっています。HIVは性器クラジミア感染など局所炎症がある状態では感染率が高くなるとされ、クラミジア感染症は「HIVに感染しやすい性感染症」としても問題視されています。

イラスト  これらの性感染症に対しては感染を予防することが最も大切ですが、性感染症の多くは治療できる病気ですので、無症状であったとしても感染が心配されるときには検査を受けて早期発見することも大切です。


(産婦人科医師 山本 直)

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 【性感染症のおはなし】

 性感染症とは、性行為により感染する病気のことです。原因となる細菌やウイルスを含む精液、腟分泌液、血液などが、口や性器の粘膜、皮膚などに接触することで感染がおこります。性行為以外の日常生活では通常感染しません。また、「感染する」ものであり、不潔にしているからといって自然発生することはありません。

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 性感染症に感染している人は、男性では20代前半~40代前半、女性では10代後半~30代前半に多く、特に女性は若い世代に多いことが分かります。最近は高校生の間でも性感染症が広がりつつあります。また、中高年でも感染率が高くなっています。

イラスト  予防にはコンドームの使用が効果的です。コンドームはバリアの役割を果たすため、感染している人の精液や腟分泌液が、口や性器の粘膜に接触することを防ぎます。性器ヘルペスや膣カンジダ症などコンドームで予防できない性感染症もありますが、一番現実的で確実な方法と考えられています。また、バスタオルの共有も注意が必要な場合があります。


  性感染症の主な症状
男性 尿道のかゆみ・不快感、排尿時のかゆみ・痛み、
膿が出る、陰部のかゆみ、痛み、腫れ、ただれ
女性 おりものが増える、下腹部痛、
性器周辺のかゆみ・痛み・排尿困難・性行時の痛み


 性感染症の主な症状は、表のようになっています。ただし、性感染症は症状を感じにくいものも多いため、知らない間に病気が進行したり、パートナーも感染する可能性があります。男女とも不妊症の原因になる場合があり、妊婦が感染した場合は流産や早産の原因になるほか、出産時に新生児が感染する可能性があります。新生児が感染すると、肺炎や失明の原因になったり、不幸にも亡くなってしまうこともあります。また、乳幼児は免疫力が弱いため、口うつしなどによって感染する可能性があるといわれています。

 性感染症は放っておいて自然に治るものではないため、疑わしい症状がある場合は、早めに受診されることをお勧めします。

(感染管理認定看護師 末永 慎)


診療科の特色

<産婦人科>

 当院産婦人科は、婦人科悪性腫瘍の治療を主に施行しており、県内全域より紹介患者様を受け入れております。また、婦人科良性腫瘍では腹腔鏡下手術も積極的に取り入れ、患者様が一日でも早く社会復帰できるように心掛けております。
イラスト  私たちは、真摯な対応とわかりやすい説明さらに適切な処置を行うことを心がけ、患者様及びご家族様の意志を尊重した治療の選択ができるよう努めております。
 また、産婦人科救急にも24時間体制で対応しており、さらに熊本では数少ない精神科を有する総合病院の産婦人科として精神科疾患合併の婦人科患者様も積極的に受け入れています。

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