【第154号】皮膚の アンチエイジングについて、Qスイッチ ルビーレーザーについて | くす通信 | 国立病院機構 熊本医療センター

【第154号】皮膚の アンチエイジングについて、Qスイッチ ルビーレーザーについて

くす通信

皮膚の アンチエイジングについて、Qスイッチ ルビーレーザーについて

 【皮膚の アンチエイジングについて】

 皮膚の老化はシミやシワ、たるみ、乾燥など、年齢とともに変化します。老化の要因として、細胞の寿命などによる「内因性の老化」、紫外線などの自然環境によるものや、大気中化学物質などの生活環境による「外因性の老化」があります。「外因性の老化」の中でも紫外線による「光老化」は皮膚の老化に大きく関与しています。光老化はこどもの頃から始まり、皮膚は日々太陽光線を浴び続け、紫外線の長期暴露により、皮膚の細胞のDNA損傷や変異をきたし、シミや深いシワの原因となります。光老化を予防する上で重要なのは適切な紫外線対策です。紫外線の強い時間帯を避ける、日陰を利用する、日焼け止めを適切な方法で使用する、日傘や帽子、サングラスを着用するなどの方法が有効です。

 皮膚には紫外線から身を守る仕組みが備わっており、最も強力な光線防御は色素細胞が作るメラニン色素です。メラニンは紫外線などの光線を吸収し、DNAのダメージを軽減します。しかし局所的増加によりシミの原因となります。

 シミとひと言でいっても、臨床的に多様な疾患を含んでおり、老人性色素斑、肝斑、雀卵斑(ソバカス)の他に、太田母斑(青いアザ)、炎症性色素斑、脂漏性角化症(老化によるイボ)などの皮膚腫瘍があげられます。単なるシミだと思っていても皮膚の悪性腫瘍であることもしばしばみられ、まずは専門の医療機関で正しい診断を受けることが重要です。特に悪性が疑われる場合は、局所麻酔下に部分的に腫瘍を切除し、組織検査で確定診断を行うことが必要です。

 また当科ではシミやアザの治療法として、Qスイッチルビーレーザーを導入しております。シミの治療については、レーザー以外にも外用薬、内服薬など、シミの種類に応じて様々な治療法があります。盛り上がったシミ、いわゆるイボなどの皮膚腫瘍の場合は、基本的には腫瘍を切除して縫合する、手術療法となります。

 ひとはいつまでも若々しく、美しく、健康でいたいというのが願いであり、見た目のアンチエイジングが重要視されてきています。そのため皮膚の老化に伴う諸症状(シミ、シワ、たるみ、いぼ、ほくろなど)を主訴に医療機関を受診する患者様が増えています。皮膚の老化による症状でお困りのかたは、お気軽に形成外科外来にお越し下さい。

(形成外科 万江 由希子)

皮膚の構造



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 【Qスイッチ ルビーレーザーについて】

Qスイッチルビーレーザーをご紹介します
メラニンの顆粒をもっとも選択的に破壊し、周囲組織へのダメージを最小にし、色調の薄い病変でも鋭い反応性をもつレーザー治療です。
写真

<適応疾患>

◆表在性色素疾患◆
 ・老人性色素斑
 ・雀卵斑
 ・扁平母斑
 ・カフェオレ斑
 ・ベッカー母斑
 ・脂漏性角化症

◆深在性色素疾患◆
  ・真皮メラノサイトーシス
  (太田母斑、異所性蒙古斑)
  ・外傷性刺青
  ・黒色系の刺青




Qスイッチルビーレーザーの治療の流れ
1.診察 問診後、しみ・あざの状態を確認し、適応であるかを医師が判断します。
2.テスト照射 照射部位は清潔にし、化粧は落とします。うぶ毛やひげは事前に剃毛します。その後症状に合わせてエネルギーを設定し照射を行います。必要に応じて麻酔薬を使用します。
3.レーザー照射 テスト照射で照射部の反応を確認し、効果が期待できればそのまま照射を継続します。必要に応じてテスト照射から数週間経過後、効果を確認して本照射を行います。
4.アフターケア 治療後1週間は軟膏塗布、治療部の保護を行います。その後は遮光や日焼け止め塗布などの紫外線対策が重要です。

レーザー照射




診療科の特色

<形成外科>

 形成外科では「①形を造る:先天異常などの形態を正常な形態にする形成」、「②形を治す:外傷、熱傷、腫瘍切除後などの組織欠損の修復をする再建」、「③形を変える:正常な形態をより美しく修正する美容外科」の3本柱のもとに、手術療法を中心とした幅広い診療を行っております。長寿社会の健康増進の一環として、アンチエイジングにも積極的に取り組み、患者様の生活の質の向上を目指しております。
 現在3名の医師で外来診療、病棟診療、手術を行っております。外来診療は月曜、火曜、木曜、金曜の13時~17時の午後診療となっており、受付も午後で結構です。手術や外来処置は予約制になります。形成外科領域の疾患でお困りの方は、いつでもご相談下さい。

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