VOICE – 登録医の声 – | くまびょうニュース | 国立病院機構 熊本医療センター

VOICE – 登録医の声 –

【78号(2003.12)】

VOICE – 登録医の声 –

国立病院への信頼と感謝

大野外科内科
副院長 大野 美保

 私は船場町の大野外科内科で内科医師として診療致しておりますが、私の様な若輩の者がこのコラムに出させて頂きます事を、大変恐縮に思います。当院の院長は外科医である私の父ですが、70才を過ぎた現在はマイペースで診療を続けております。
 当院では在宅医療を含めた外来と、リハビリ目的や高齢で自宅復帰が困難な方の入院が主体ですので、精密検査や手術が必要な方は、国立病院を始めとする専 門病院にお願い致しております。従って当院の様に病診連携が必要な医療を行なっていく場合において、国立病院はお近くでもあり、救急医療も含めてすべての 診療科がそろっているだけでなく、どの様な患者さんでも受け入れて適切に対応して頂けますので、大変に心強くまた有難く思っております。
 ある時、痴呆のある在宅療養中の方が急に失語や脱力などの症状を呈したため、国立病院に救急搬送致しました。すぐに入院となり神経症状は改善してきたも のの、逆に痴呆症状の方が目立ち始めて、夜間に家へ帰ろうとする行動が頻繁にみられる様になったのです。多くの重症患者さんへの対応で毎日全ての職員の方 が忙しく仕事をしておられるのに、この様な患者さんをお願いしてしまって申し訳ないと思いながらも、私はどうする事もできずにいました。ところが看護師さ んを始めとするスタッフの方々は、この患者さんを毎晩自分達の近くに連れてきて話しかけたり、休ませたりしながら、必要な検査と治療が終わるまでしっかり と看護して下さったのです。おかげ様でその方は再び今までと同様に、穏やかな在宅生活を送っておられます。
 近年の医学の進歩や医療制度の変化は目まぐるしく、開業医には数多くの幅広い知識が必要ですので勉強会や共同指導に参加させて頂いておりますが、知識面 以外でもよい勉強になります。どうかこれからも国立病院が地域医療とさらに密接な連携を取りながら、ますます発展していかれる事を心から願っています。