リンパ浮腫外来・禁煙外来を始めました | くまびょうニュース | 国立病院機構 熊本医療センター

リンパ浮腫外来・禁煙外来を始めました

【252号(2018.6)】

リンパ浮腫外来について

 当院では地域がん診療連携拠点病院としての診療体制充実のため、平成30年4月からリンパ浮腫外来を開設致しました。
 リンパ浮腫とは、何らかの理由でリンパの流れが悪くなることにより、アルブミンなどの蛋白を高濃度に含んだ体液が間質に貯留したもので、さまざまな理由で生じるいわゆる浮腫(水分の貯留)とは異なる病態であることを認識し、適切に鑑別診断する必要があります。リンパ浮腫は原発性と続発性に大別され、前者は原因が明らかでない特発性と、遺伝子異常等に伴う先天性に分類されますが、全体の90%を占める続発性には癌治療に伴うリンパ節郭清や放射線治療に起因する四肢のリンパ浮腫が最も多くみられます。
 当院ではがん治療による四肢の浮腫でお悩みの患者さんに対し、医師が診察の上リンパシンチグラフィーなどの検査を行い、診断をします。リンパ浮腫が進行し入院治療が必要とされた患者さんを対象に、リンパ浮腫技能者研修を受けたセラピストがリンパ浮腫についての説明・日常生活についての注意点・セルフケアの方法の指導(ドレナージ・バンテージ・スキンケア・運動療法)・弾性着衣とバンテージ用品の紹介、選択、採寸、使用法の説明などさせていただきます。患者さんご自身、およびご家族の方が上手くリンパ浮腫とむきあっていけるようセルフケアのお手伝いをさせていただきます。当外来では、リンパドレナージは行なっていません。患者さんがご自身でドレナージや、スキンケア、弾性着衣が使用できるよう入院の上で指導を行ない、症状が軽減できるようサポートしています。また蜂窩織炎やリンパ漏などの合併症をともなう患者さんに対してはリンパ管静脈吻合術などのリンパ外科を適応してまいります。リンパ浮腫でお悩みの方、ご相談下さい。

(形成外科部長 大島 秀男) 

【診療時間】
外来受診は毎週月曜13:00〜15:00(完全予約制)とさせていただいております。

※患者さんの状態により、相談の上、他施設でケアを受けていただく場合があります。


禁煙外来について

禁煙治療プログラムの説明とスクリーニング
【禁煙治療プログラムの説明とスクリーニング】

 昨今、受動喫煙防止のため、公共の場での喫煙が制限され、当院においても、喫煙者及び非喫煙者の健康維持という観点から2017年5月より敷地内全面禁煙となり、病院全体で禁煙対策を強力に行っております。入院予定の患者さんには、入院中は禁煙であることをお伝えし、喫煙を継続したため早期退院となったり、術前の患者さんには、手術の延期や中止が余儀なくされるということもありました。これまで、自力での禁煙が困難な患者さんには、禁煙外来を実施されている他の医療機関を紹介していましたが、他院に受診できない方や入院中に禁煙治療薬を継続する方のためにも、院内に禁煙外来があることが望ましく、外来を開設することとなりました。当院に禁煙外来があることで、禁煙治療薬を使用しながら、比較的楽に禁煙を始め、禁煙を継続しやすい環境を作り、患者さんの原疾患の診療がスムーズ且つ安全に行われ、健康寿命が延伸され、日々患者さんに接する職員の禁煙推進にも貢献できればと考えております。外来は開設されたばかりで、担当医を始めスタッフ一同、経験不足で不慣れです。また、少人数で対応するため、外来枠もわずかで、至らない点もあるかと存じますが、様々な方のご指導を仰ぎつつ日々研鑽して参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(糖尿病・内分泌内科医長 小野 恵子)