Cancer Boardのはじめ / ユマニチュードの特別講演 / 研修医マッチング | くまびょうニュース | 国立病院機構 熊本医療センター

Cancer Boardのはじめ / ユマニチュードの特別講演 / 研修医マッチング

【222号(2015.12)】

Cancer Boardのはじめ

 Cancer Boardって何? ご存じない方がほとんどでしょう。日々のがん診療における検討会と思って下さい。現代は、がんという病が現代社会に与えるインパクトに、時代と教育が追いついていない時代にあります。医療においても、すべての医療従事者が、あらゆる領域・局面において、「がんの知識」を求められている状況にあります。臓器でもなく、職域でもなく、「がん」という新しい専門性が、すべてのスタッフに求められているのです。目の前の患者を救うために本当に必要な情報とは、一体何なのでしょうか。出すべき答えは、領域の垣根を越えて学び、目の前の患者を考え続けた先にあるのかもしれません。
 さあ、一緒に考えてみませんか、最良の答えを。Cancer Boardでは毎月、各科・各領域から選りすぐりの「診療する上で判断がとても困難な症例」を1例ずつ提示して貰い、参加者全員でディスカッションします。

(腫瘍内科部長 境 健爾)


ユマニチュードの特別講演が行われました

 平成27年10月14日(水)、NHKの特別番組で放映され話題になっているユマニチュードの特別講演を国立病院機構東京医療センターからジネスト・マレスコッティ研究所日本支部代表である本田美和子総合内科医長とジネスト・マレスコッティ研究所日本支部副代表・ユマニチュード認定インストラクターである盛真知子在宅療養支援部看護師の2名の講師をお招きし開催しました。ユマニチュードは、認知症ケアの技法であり、「見る、話す、触れる、立つ」というコミュニケーションの4つの柱を基本とする技法です。講演の中の動画では、大声で叫んだり暴力的になったりするBPSD(認知症の行動・心理状態)を呈した人が、ユマニチュードを習得した人にケアされると、とても穏やかな表情を見せ、「まるで魔法のよう」でした。2時間が短く感じるユーモアのある実技を交えた講演であり、ユマニチュードの具体的な技術がよく理解できました。医師12名を含む全職種計136名と多数の出席がありました。認知症患者の多い当院では、多くの職員がユマニチュードの技術を身に付け、職員のQOL向上や離職防止につながればと願っています。

(副院長 片渕 茂)


研修医マッチングが行なわれました

 医科で10月22日に、また歯科で27日に平成27年度のマッチング最終結果が公表されました。当院では、総合臨床研修プログラム(15名定員)、プライマリ臨床研修プログラム(2名定員)及び歯科臨床研修プログラム(2名定員)のいずれもフルマッチしました。医科では熊大学生が8名でその他は九州内外の6大学から9名、歯科では九州歯科大生2名がマッチしました。最終結果に先立ち9月25日に、一位で希望する研修先施設について中間的に公表されましたが、九州地区では沖縄県立中部病院(48名)、国立病院機構九州医療センター(26名)に次いで熊本医療センターが25名と多数の医学生が強く当院での研修を希望してくれました。臨床教育病院としての総合力を評価されたものであり、多くの病院スタッフの皆様および多くの協力施設の先生方のお蔭に他成らず、お礼申し上げます。
 平成29年4月から始まる新専門医制度を睨んで、大学病院を主とする専門医基幹研修施設の方へ初期研修希望者がシフトするかと思いましたが、全国の動向を見る限りではそのような傾向はみられず、大学病院での初期研修希望者は昨年が43.7%、今年が42.6%と尚減少傾向にあります。マッチング結果はあくまでも仮採用(内定)であり、研修医として本採用するためには、平成28年3月18日の医科・歯科国家試験の合格発表を待たねばなりません。マッチ者全員の合格を祈っています。

(教育研修部長 大塚忠弘)