「腫瘍内科」が医師4名体制で活動を開始しました | くまびょうニュース | 国立病院機構 熊本医療センター

「腫瘍内科」が医師4名体制で活動を開始しました

【216号(2015.6)】

「腫瘍内科」が医師4名体制で活動を開始しました

“なぜ、今、腫瘍内科”

 がんは日本人の死因の第1位であり、男性の2人に1人、女性の3人に1人はがんで死亡しています。がん医療連携をどう構築するかは、わが国の重要な課題の一つです。
 2015年4月から、当院では「腫瘍内科」に、医師3名が増員され4名体制で活動を開始しました。腫瘍内科は、臨床腫瘍学および緩和医療学を両輪に、がん薬物療法を専門に扱う部門です。ご周知の通り、厚生労働省は第2期がん対策推進基本計画が進行中です。がん診療には「外来化」「集学化」「チ-ム医療」「医療連携」の充実が求められています。当院におきましても個々の患者さんに最良の治療が行われるように、腫瘍内科は以下の3つの活動を開始しました。

①「化学療法・緩和ケアの腫瘍内科への集約化」
 すべての種類のがん、早期・進行期・終末期すべての病期に専門的に担当します。
②「外来がん化学療法センターの構築」
 がん治療の外来化、外来での医療連携、リスクの集中管理を行います。
③「緩和ケアセンターの構築」(緩和ケアチーム、緩和ケア外来、緩和ケア回診)
 入院・外来を問わず、チームで早期対応・専門対応を行います。
 患者・家族のQOLに主眼を置き、医療連携を推進します。

 がんは一般的に亜急性の経過をとる疾患です。がん診療は外来で行われることが多く、患者は自宅で生活しています。がんの診療は、がんだけでなく患者や家族のQOLを診ることが要求されます。また、終末期に限ってみるとがんの病態の変化が速く、ある意味において急性疾患の局面も持ちます。そのため、がんの治療が開始となった早い時点から、多職種・多医療機関が参加した医療連携を開始することがとても大切です。クリニックや病院の存在は大きく、重要な役割を担うことが期待されています。
 数年後、外来新棟に外来化学療法センター・緩和ケアセンターが創設されます。それまでは、現行の外来化学療法室を徐々に充実させていきます。今後、皆様とがんの治療や検査、ケアに至るがん診療の全ての局面でチ-ム医療による医療連携を図っていくことになると存じます。皆様のご施設と当院とで行う地域がん診療連携体制が日本や世界のモデルとなることを目指します。ご協力、ご参画のほど何卒宜しくお願い申し上げます。


≪腫瘍内科スタッフ≫
部長 境 健爾(さかい けんじ):すべてのがん、すべての状況に対応します。
医長 榮 達智(さかい たつのり):血液がん、すべてのがんに対応します。
医長 磯部 博隆(いそべ ひろたか):すべてのがんの緩和ケア・医療連携を担当。
医長 山本 春風(やまもと はるかぜ):婦人科がん、乳がんを中心に対応します。

腫瘍内科部長 境 健爾

 

基本理念