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VOICE −登録医の声−

【148号(2009.10)】

VOICE −登録医の声−

オートプシー・イメージング(Ai)の現況

川口病院
副院長 川口 英敏

 「autopsy imaging、Ai」とは死亡後にCT、MRI、超音波等を用いて画像診断を行い、剖検と組み合わせて死因の解明に役立てようとする新しい検査概念です。

 私が当院で検屍をするようになったのは平成になってからですが、当初はCPAで来院し、蘇生しなかった例を外表検査、既往歴、後頭下穿刺のみで判断していましたが、ほとんど死因は不明と思われ、平成10年よりCPAの症例を中心に死後のCT検査を開始しました。

 死後のCTは生体の場合と同様に出血性病変や、骨折の診断に有用でしたが、CTで所見のない場合は、そのほとんどを心臓死とせざるを得なかった事から、平成13年から心筋トロポニンT検査も開始して死体検案に応用し、「日本警察医会」「国際警察医会」等で発表したり、東北大学の「法医学の実際と研究」に投稿してきました。

 この頃まではpost-mortem CTと言っていましたが、放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院の江澤英史先生が平成16年にAi学会を発足されて、当院にも来られましたので、私もAi学会に参加し発表するようになり、Aiが日本中に広がってきました。江澤先生は非常にユニークな先生であり、「海堂尊」というペンネームの「チームバチスタの栄光」という本で日本ミステリー大賞を受賞されていて、平成19年に刊行された「死因不明社会」(Aiが拓く新しい医療)はぜひ皆様に一読されることをおすすめいたします。

 Aiの結果ですが、CTで内因死の約30%、外因死まで含めると50%の死因が診断できました。
 又、CTで診断できる内因死の中で最も多いのは、胸部解離性大動脈瘤破裂です。これはAi学会でどの施設もほぼ同様の結果で、外表検査では全く診断できません。

 Ai学会の認定施設は、最初は昭和60年より開始した筑波メディカルセンター病院で、当院は2番目の認定施設となっています。

 このように救急を積極的にやっていた為Aiを行ってきましたが、そのため熊本医療センターにも大変お世話になっていますが、今後ともよろしくお願いします。

第27回 国立病院機構熊本医療センター開放型病院連絡会開催のお知らせ

 標記連絡会を下記の要領で開催します。先生方はもとより看護部門、事務部門、MSWなど多数のご参加をお待ち申し上げます。なお連絡会の前に新病院の見学ツアーを行います。ご希望の方は当日受付で申し受けます。

日 時: 2009年10月5日(月)午後7時〜午後9時
場 所: 国立病院機構熊本医療センター 2階 
      地域医療研修センターホール
内 容: 1.開放型病院連絡会総会
        1)紹介症例の呈示 
        2)新病院における共同指導手続き等のご説明
    2.意見交換会
会費1,000円は、当日受付で申し受けます。
※病院見学 午後5時30分〜午後6時30分

【参加申込先】
国立病院機構熊本医療センター 管理課(担当:高倉、牧野)
     〒860-0008 熊本市二の丸1-5 
     TEL 096-353-6501 (内線390)