院長からのご挨拶 | 病院について | 国立病院機構 熊本医療センター

院長からのご挨拶

院長 院長

新年、明けましておめでとうございます。
 本年も国立病院機構熊本医療センターのホームページにアクセスして頂ましてき有り難うございます。
 当院は前身の鎮西鎮台兵団病院が創立された明治4年から数えて今年で創立147年になります。明治6年、熊本鎮台病院と改称し、明治9年2月15日にはフランス陸軍の指導により熊本市の中心にある雄大な熊本城の二の丸の一角に近代的病院を完成し、明治9年10月24日の神風連の乱、明治10年2月22日の西南の役の熊本城急襲時には、多数の傷兵を収容し治療にあたるという歴史をきざみました。
 昨年、4月14日、16日は、熊本地震、震度7にみまわれ、熊本地方は大災害となりました。そして熊本のシンボル熊本城も無残な姿に変わりはて、完全復興には約20年を要すとされています。しかしながら熊本城内二の丸に位置します当院は、平成18年9月に、耐震構造の全面建て替えを行っていたことと、震源地から比較的遠かったことから、施設の被害は軽微でした。またライフラインも都市ガス以外は、すぐに復旧し、当院は全職員一丸となり震災による救急医療に全力で取り組むことができました。
 4月14日午後9時26分の前震では職員の多くが被災したにもかかわらず316人の職員が病院にかけつけました。また4月16日午前1時31分の本震では、前震を上回る412人の職員が集合し、救急医療に取り組みました。熊本県の地震からの復興は、今からです。今後も当院は、熊本県の救急医療に全力で取り組むつもりです。
 さて当院は「最新の知識・医療技術と礼節をもって良質で安全な医療を目指す」ことを基本理念に掲げて、救急医療、政策医療としてのがん、循環器疾患、血液・造血器疾患、精神疾患、感覚器など多くの診療科にわたり専門性の高い医療を提供しています。
 開放型病院、地域医療支援病院、地域がん支援連携拠点病院、地域災害拠点病院として、かかりつけ医の先生方のご協力のもと医療連携を推進しています。また救急医療では、救命救急センターを中心に、年間約9,000台の救急車の搬送があり、脳卒中、心・血管疾患、精神科身体合併症、交通外傷、感染性疾患など多くの救急患者を受け入れ、1年365日24時間、断らない救急医療をモットーに病院全体で診療に当たっています。平成28年3月18日に厚労省から公表されました平成27年度の全国の三次の救命救急センターの総合評価では、全国で7位、九州では4年連続1位でした。また救急車の搬送台数では、年間9,161台で全国13位でした。さらに平成24年1月には熊本県のドクターヘリと防災ヘリ2機体制によるヘリ救急搬送がスタートし、当院は防災ヘリ“ひばり”の基幹病院として救急患者の受け入れ及び搬送を行っています。また、平成24年4月からは、熊本市消防局の救急ワークステーション事業が開始となり、救急車の週2日間の当院待機と救急隊員の教育研修を行っています。
 さらに、病院の医療の質をあげるため様々な努力をしていますが、平成26年3月に待望の病院機能評価(Version6)の“一般病院2”、“救急医療機能”の二つで認定されました。救急医療機能の認定は九州で2番目でした。
 教育、研修、臨床研究にも力を入れており、地域医療研修センターは、医師のみならず多職種の医療従事者を対象とした研修を実施しています。また一般市民向けの市民公開講座を月に1回開始し、好評を得て参加者が増加しています。さらに臨床研修指定病院として計42名の研修医(歯科研修医2名、大学からのたすきがけ4名を含む)の教育を行うと供に、附属看護学校では高度・専門医療に対応できる看護師の育成に努めています。臨床研究部は国際医療協力として毎年数十名の外国人研修生を受け入れ教育・実習を実施し、エジプト(ファイユーム大学医学部、スエズ運河大学医学部)・タイ(コンケン病院)などの姉妹病院と相互の交流も継続的に行っています。また治験センターでは積極的に臨床治験を行っています。当院は熊本大学との連携大学院(熊本大学大学院医学教育部外科再建医学講座臨床国際協力学分野)を有しており、すでに外国人留学生1名を含む3名が医学博士号を取得しています。現在も4名の社会人大学院生が在職し、当院に働きながら医学博士号の取得のため努力しています。
 また当院は将来の外来診療の高度化、専門分科化にそなえて新外来棟の建設及び救急外来を含めた大幅な改修工事に着手します。工事は本年1月より開始致し終了は平成31年8月を予定しています。この間、患者様、地域の皆様方など多くの方々にご迷惑をおかけすると思います。何卒ご理解とご協力をよろしくお願い致します。
 当院は、これからも地域の急性期中核病院としての責務を果たすとともに、教育、研修、研究にも力を入れていく所存です。
 今後ともよろしくご指導、ご支援を賜りますようにお願い申し上げます。

平成29年1月 

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