脳神経外科は平成6年に開設され、平成9年には日本脳神経外科学会専門医教育認定施設となり、研修指導を行っております。当院における救急患者の搬入件数が増加するにつれ、くも膜下出血や高血圧性脳内出血を主とする出血性の脳卒中患者および頭部外傷患者が治療の中心となりました。平成17年度からは日本脳卒中学会専門医認定教育施設に認定され、脳卒中診療に更に力を注いでおります。
平成21年4月には、脳神経外科手術用の最新式顕微鏡(三鷹光器社製MM80)が導入され、また、同年10月の病院新築に伴い専用の手術室も整備されました。顕微鏡手術の快適性・高機能性が担保され、手術成績の向上に繋がるよう益々努力していきたいと思います。また、今年度から術中のICG蛍光血管撮影装置(三鷹光器社製F-light 300)も導入されますので、顕微鏡手術の安全性・確実性は更に向上するものと思います。現在スタッフは3名ですが、豊富な入院患者数および手術実績を背景に経験を積み、満足のいく治療成績を提供できるものと思っております。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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| 大塚 忠弘 藤本 健二 |
担当医・関連科医 (手術日) |
大塚 忠弘 | 吉里 公夫 脳ドック |
大塚 忠弘 |
病棟は、常時約20名前後が入院し、平成23年度の入院患者は前年度よりも約70名増加して538人。入院患者の内訳は、脳血管障害286人、頭部外傷 145人、脳腫瘍 16人。
手術数は224件で、主な疾患では 、 脳動脈瘤手術42件、慢性硬膜下血腫除去術92件、水頭症手術10件、定位的脳内血腫除去術9件、脳腫瘍3件、内頚動脈内膜剥離術8件。 くも膜下出血(脳動脈瘤破裂)については、急性期に直達手術を行い、重症意識障害患者についても外減圧術等を併用して積極的に手術対応します。未破裂脳動脈瘤については、動脈瘤の自然歴、治療方法、治療リスクなど説明し、慎重に手術適応を決定します。水頭症手術では、患者の心理面に対する影響を考慮し、原則として脳室穿刺をせずに腰椎穿刺による方法で髄液短絡術を行ないます。内頚動脈内膜剥離術は、全例内シャント下で手術を行ない、血行遮断時の脳虚血の予防に努めています。
定位脳手術装置、術中超音波脳血流測定装置、頭頸部超音波診断装置、頭蓋内圧・脳温モニター装置、神経内視鏡装置、ICG蛍光血管撮影装置、
血管吻合訓練用模型、吻合訓練用卓上顕微鏡、神経内視鏡訓練用模型
| 職名/氏名・免許取得年度 | 専門医・所属学科など | 専門分野 |
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部長 昭和55年 |
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医長 平成元年 |
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医師 平成21年 |
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手術症例が限られる昨今、若い医師にとってマイクロサージェリーに対するシュミレーション環境の整備は大変重要な課題です。当科では、微小血管吻合用の手術顕微鏡(架台式1台、卓上型4台)と周辺機器・材料が完備され、また、内視鏡手術訓練模型も整備されました。若い脳神経外科医に限らず、これら日々のトレーニングを通して、脳動脈瘤手術、内頚動脈内膜剥離術、脳血管吻合術などの血管外科手術に対する技術が一層向上されることを期待しております。一方、臨床研究については、これまで無症候性微小脳出血(microbleeds)に関する研究:国立病院機構政策医療ネットワーク循環器疾患共同研究(平成17-19年度、主任)、国立病院機構EBM推進のための大規模臨床研究(平成20-23年度、主任)など共同研究を進めてきましたが、他の分野においても今後一層の推進充実を図ります。