HOME >  診療部門のご案内 > 麻酔科

麻酔科

診療内容・特色

 人(技術)や物品(器械)を供給する中央部門(SPD部門)が充実することは、病院機能として非常に大切なことです。麻酔科が管理する手術室、消耗材料・滅菌室、ME室、集中治療部(ICU)はそういった部門です。

1.手術・麻酔

  手術内容は、総合病院としてあらゆる臓器への手術が可能になっています。なかでも手術侵襲が少なくて、回復の早い内視鏡下の手術(外科、耳鼻科、泌尿器科、産婦人科)が多くなっているのが特徴です。また骨髄移植の技術を利用した閉塞性動脈硬化症患者への血管新生療法や形成外科と各科との連携のもとで皮膚による食道再建などの新しい形成治療法が選択できるようになりました。他にICU、透析室の完備を背景に外傷、急性冠不全、脳出血などへの緊急手術や患者様の要求に応じた日帰り手術にも万全を期して取り組んでいます。一方、安全な麻酔管理として高度な呼吸・循環モニターの装備はもちろんとして、ほかにBISという麻酔深度計(脳波計)を導入して患者様への安全で確実な全身麻酔の保障を行っています。また、術後疼痛管理には、麻薬の硬膜外投与や持続静脈内投与で対応し、最近ではエコーを使った末梢神経持続ブロック(チュービング)で良い除通効果を得ています。

2.ペインクリニック外来

 種々の痛みに対して神経ブロック療法を中心に考えていますが痛みが局在的であり出血傾向がないことが適応になります。補助療法として向精神薬・麻薬・漢方薬などの内服を併用しています。最近、抗凝固療法をされている方が多く神経ブロック不適のため内服療法をすることが多くなっています。そのため慢性痛や帯状疱疹後神経痛にたいする疼痛緩和療法として麻薬であるリン酸コデインや新薬リリカに、トラムセットよる内服療法による治療実績が集積されています。また、本院は、 がん診療連携拠点病院です。本科も22年4月より痛みの相談の他に癌性疼痛緩和外来を月曜日・上妻、火曜日・榮(内科医)、水曜日・上妻、木曜榮(内科医)で開いています。また、同時に癌サロンが設立されました。
痛みおよび手術前麻酔相談:月・水曜日(上妻)、金曜日(瀧)
 難治性疼痛、頭痛、帯状疱疹および疱疹後神経痛、腰下肢痛、ボツリヌストキシン療法(上妻)など
癌性疼痛緩和外来:月(上妻)、火(榮)、水(上妻)、木(榮)
 本年6月より外来日変更の予定。

3.ICU(瀧室長)

 術後および救命救急センター外来からの重症患者を管理する6台のベッドがあります。管理は、疾病当該科から主治医を選び、急性期を乗り切るまで補助循環、血液浄化、人工呼吸などを循環器科、腎臓内科、麻酔科が補助するかたちでICUが運営されています。

外来診療

 
麻酔科 上妻 精二 休診 上妻 精二 休診 瀧 賢一郎
緩和ケア外来 上妻 精二 榮 達智
(午前のみ)
上妻 精二 榮 達智
(午前のみ)
休診

症例数・治療・成績

1.手術・麻酔・ペインクリニック

 平成23年度の総手術症例は4728例で前年度より149例(3.3%増)増加しました。また緊急手術は42例(6.3%増)増加しました。手術が増加した主な科として脳外科、整形外科、産婦人科、泌尿器科、眼科、皮膚科、形成外科、歯科、循環器科、腎臓内科などが挙げられます。また麻酔科管理および全身麻酔件数は、それぞれ3566例(前年度より4.1%増)、2461例(7.2%増)と増加となり、耳鼻科症例の減少(50%減)のなかでの増加でした。ペインクリニック外来で取り扱っている疾患は下記のようになります。平成23年度の診療実績は、新患数、再診数とも大幅な増加になっています。神経ブロック療法を中心に考えていますが、痛みが局在的であり出血傾向がないことが前提になります。その中で帯状疱疹(疱疹後神経痛)、腰下肢痛、顔面痙攣、癌性疼痛の治療が多くなっています。熊本地域医療センターからの紹介が多かったようです。

年度 16 17 18 19 20 21 22 23
手術症例 3,592 3,711 3,912 4,062 4,264 4,536 4,579 4,728
麻酔症例 2,785 2,872 3,082 3,115 3,358 3,539 3,427 3,566
緊急症例 512 444 533 527 538 663 667 709
年度 H19年 H20年 H21年 H22年 H23年
 新患総数 376 375 439 444 513
 再診総数 935 754 845 923 1,710
 麻酔相談 275 306 336 358 333
 突発性難聴 8 0 0 0 0
 顔面神経麻痺 4 2 0 2 2
 帯状疱疹(後神経痛) 13 10 18 15 27
 腰下肢痛 33 35 40 47 101
 頚肩腕痛 4 3 6 5 13
 特発三叉神経 10 6 9 7 8
 非定型顔面痛 2 1 2 0 5
 癌性疼痛 10 2 4 2 29
 頭痛 3 4 3 1 4
 カウザルギー・RSD 3 0 1 1 4
 虚血性疼痛 4 1 1 5 1
 顔面痙攣   4 3 4 10

スタッフ紹介

職名/氏名・免許取得年度 専門医・所属学会など 専門分野

部長
エザキ キミアキ
江﨑 公明

昭和54年

  • 日本麻酔科学会指導医・専門医
  • 日本麻酔科学会代議員
  • 日本救急医学会救急科専門医
  • 日本救急医学会九州地方会評議員
  • 熊本大学医学部臨床教授
  • 医学博士
  • 麻酔一般
  • ペインクリニック
  • 救急医療

医長・ICU室長
タキ ケンイチロウ
瀧 賢一郎

平成元年

  • 日本麻酔科学会指導医・専門医
  • 麻酔一般
  • 集中治療

医長
コウヅマ セイジ
上妻 精二

平成6年

  • 日本麻酔科学会指導医・専門医
  • 日本医師会認定産業医
  • 麻酔一般
  • ペインクリニック
  • 緩和医療

医師
フルショウ チヨ
古庄 千代

平成12年

  • 日本麻酔科学会指導医・専門医
  • 麻酔一般
    (心臓麻酔)

医師
ミヤザキ ナオキ
宮﨑 直樹

平成13年

  • 日本麻酔科学会指導医・専門医
  • 麻酔一般
    (エコーガイド下末梢神経ブロック)

医師
コバヤシ カオリ
小林 加織

平成20年

 
  • 麻酔一般

医師
モロガ  ナオコ
諸家 直子

平成21年

 
  • 麻酔一般

今後の目標・展望

1.手術・麻酔

 患者様が高齢化していく中で全身に色んな臓器の病気を抱えている方が手術を受けることが多くなりました。本院は、いろいろな科と協議しながら対応できる総合病院です。優秀な人材と高度な医療機器を備えて問題解決に努力しております。いま世界的に麻酔の質を問うプロトコールが実施されています。エビデンスのある各種の管理方法を集学的に実施することで、安全性向上、術後合併症減少、回復力強化、入院期間短縮、および経費節減を目指す動きです。(回復力強化Enhanced Recover After Surgery: ERAS)その、一端として周術期での異化亢進を抑制することが大切だといわれています。術前絶食を避ける補水食の投与、鏡視下の低侵襲手術法、嘔気・嘔吐の少ない末梢神経ブロックを応用した(チュービング)術後疼痛管理、体温管理、早期離床などが重要だといわれています。このように、我々麻酔科医は、術中はもちろんのこと、術前・術後にも患者様へ医療にかかわっていく必要が生じています。その中で四肢の手術において末梢神経ブロック(チュービング)の麻酔維持への応用は、心肺機能が悪く全身麻酔を避けたい症例での麻酔科医のひとつの選択になっています。今、熊本県で本院ほど多く行われている病院はないようです。ところで熊本県では、平成23年6月よりドクターヘリの運用が開始されました。また、臓器移植法が改正され、各地の救急病院でその案件の増加がみられます。本院でもそういう案件への対応を日々研鑽しております。我々麻酔科医は、今後とも救急医療にて地域医療に貢献しながら経営と学問を両立させていく信頼される病院にしたいと思っております。

2.ペインクリニック・緩和外来

 今後とも総合病院として、各科との連携をとりながら系統的に関わっていきたいと思います。また、がん性疼痛緩和医療に力点をおいて行こうと思います。

▲このページのトップへ

googleサイト内検索 HP Web
国立病院機構 熊本医療センター
〒860-0008 熊本市中央区二の丸1-5 TEL 096-353-6501 FAX 096-325-2519
Copyright National Hospital Organization Kumamoto Medical Centerl All Rights Reserved.